内定者に直撃!
就活のホンネ25問
2025年内定者メンバー紹介
なぜ文藝春秋を志望したの?
面接や筆記試験のポイントは?
内定した今だから言える本音を明かしてもらいました。
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ニワトリさん
大学でスペイン語を専攻。編集(Number)志望の体育会系男子。休日はラーメン巡りやハシゴ酒、ラジオを聴いたり、サッカー観戦をしたりなど多趣味。
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トイプードルさん
大学で総合政策学を専攻。女性、編集(週刊誌)志望。聞き上手な性格。特技は動画編集やフルート演奏、利きリンゴ。
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タヌキさん
大学の法学部を卒業。男性、編集(エンタメ文学)志望。アマチュア3段の棋力をもち、文春将棋部からもすでに勧誘が……。やると決めたらやり抜く性格。
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ヒツジさん
大学で社会科学を専攻。女性、編集(ノンフィクション)とビジネス志望。趣味はホールケーキの自産自消と言葉の標本づくり。物事を面白くとらえて、どんな逆境にも屈しない。
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ゾウさん
大学で文芸・ジャーナリズムを専攻。男性、編集(純文学)志望。趣味は旅行と廃墟巡り。ロックバンド好き。ヒトやモノに興味津々で観察・分析屋。
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ラッコさん
13年ぶり(!)のデザイン部採用で内定。女性、美大でデザイン専攻。留学経験があり、英語が得意。知らない場所を歩いて、人の生活に触れることが好き。
イラスト:2025年デザイン部内定者 ラッコさん
就職活動全般について
いつですか?
関東リーグへ昇格できれば競技を継続するつもりでしたが、届かずに引退。卒業を延期して就活をはじめました。
サークルを引退した翌日から開始しました。「就活のガクチカのためにサークルをやらない」「サークルに一生懸命取り組む代わり、引退したらすぐ就活を始める」という2点を徹底していました。
主に役立ったのは何でしたか?
エントリーしましたか?
個人的に好きだったのはポッドキャストです。「ながら作業」でも聞けますし、現場社員の方の生の声から、自分が働いている姿を想像してワクワクしていました。
大学の教授にデザイン部の社員の方を紹介していただき、4月初めにお会いしました。デザイン部の新卒採用が久しぶりだったこともあり、情報が少なく不安でしたが、早い段階で業務の内容や部の雰囲気をうかがうことができ、勉強になりました。
会社選びにおいて
最も重視したポイントは
なんですか?
自分が活躍できる画が描けるかどうか。文藝春秋はやりたいことがハッキリあったこと以上に、活躍している人材の特徴が自分にマッチしていると感じました。
「記者として若いうちから重大事件を追えるか」。また、インターンシップや面接を通して、「こんな私を受け入れてくれる会社」であるかを確認していました(笑)。
やりたい仕事、作りたい出版物に携わることができるかどうか。
どれくらい受けましたか?
出版社を希望した
理由は何ですか?
小説に込められた新しい価値観と物語とが自分を構成していると、就活を始めるずっと前から自覚していました。大学の出版サークルでやりがいと楽しさを感じられたことで、自分も誰かにそういった機会を提供できたらなと思い志望しました。
「ストーリーセラー」(大好きな小説のタイトルより)になりたいから。本を作ることを仕事にできたら最高だと思った。
本が好きで、幼少期から文章を書くことも好きだったため、「読む」「書く」どちらも仕事にできる出版社は、私にとって最適な職場だと感じたためです。
本をデザインすることを仕事にしたかったからです。デザイナーとしてだけでなく、多様な立場から本が好きな人たちと一緒に仕事ができるのは、出版社でデザイナーとして働くことの魅力の一つだと思います。
受けた業界はありますか?
自分がやってきたことから活躍できそうな業界を洗い出し、志望した。
根っからの出版就活生でしたが、最優先事項は「社会人になる」ことでした。戦略就活でコンサルの内定を年内にいただいたあとは、出版と金融の2軸で就活をしていました。
就活を進めていくうちに、広告制作は自分に合っていないのではないかと思うようになり、手で触れるもののデザインができる職種を受けるようになりました。
就職活動の時、
どんな方法で
気分転換を
しましたか?
大好きなアーティストのライブに行くこと。最前列ど真ん中の席が当たり、なにかと鬱になりがちな就職活動中に大きな幸せとモチベーションをもらいました。将来はこのアーティストに取材をするのが夢です。
友人と愚痴を言い合いながらFPSゲーム。3月初旬には友人たちとハーフマラソンの大会に出場し、出版社の選考が進む最中の良い息抜きになりました。
高校のサッカー部のコーチをしている時間が息抜きでした。娯楽を見つけても結局就活のことが頭をもたげるので、必死になれることを見つけるのが吉だと思う。
『マツケンサンバII』を踊っていました。
就活必須アイテムは
ありましたか?
ハンカチ。普段は持ち歩かないですが、緊張して発汗したり、熱くなった顔を冷水で洗ってリセットするためです。
就活序盤に願掛けで買ったCHANELのリップです。面接前に塗って気合を入れるのがルーティンでした。
手帳です。予定の管理はもちろん、説明会でのメモなども、1冊にまとめていました。
特にありませんでした。というより、作りませんでした。アイテムの所持/不所持で調子が変わると不便だろうな、と考えたからです。
文藝春秋に関連して
受けようと思いましたか?
なぜ文藝春秋の採用
試験を
受けようと
思いましたか?
出版社のなかでも、文藝春秋は社会の隙間に光を当てるメディアだと思っていたからです。また、ノンフィクションとフィクションの両軸に強みを持っていることは、私の「人々の選択肢の幅を広げる」という就活軸に合致していました。
冬のインターンに参加した際(大学3年11月)、働いている方の人柄や文藝春秋の社風を実感でき、ここで働きたいとまっすぐに思えました。
「週刊文春」の記者になりたかったからです。若く体力のあるうちから重大事件を追えること、そして最も大きな決め手は、東京を拠点に全国各地の取材ができることでした。
大好きな本をいくつも出している出版社だったため。就活を始めたときから五大出版社はすべて受けるつもりでした。
文藝春秋の採用試験に
あたって、
ESや作文、
筆記試験の特別な
対策は
しましたか?
ESや作文は、ゼミの教授に添削してもらい、筆記試験については、主に時事問題集や月刊「文藝春秋」を読んでいました。ESは「自分の人生の深掘り」のような設問が多かったため、私は非常に書きやすかったと感じました。
ESは自分の特色であり、活躍している人の特徴でもある「好奇心」を持っている人間だとわかるように書いた。作文は自分だけにしか書けないことを意識した。筆記試験は「朝日キーワード」と過去半年の本誌を眺めて対策した。
お恥ずかしながら何もしていません……。
時事ネタ対策として普段からネットニュースを意識して読むなど。作文は経験値で乗り切りました(新卒就活2年目)。
は読みましたか?
「週刊文春」と月刊「文藝春秋」は半年分目を通しました。本は数冊程度です。
発行されている書籍・雑誌を読みました。何を伝えようとしているのか、どんな傾向があるのかを自分で突き詰めた後、OB訪問をして、答え合わせをしてもらうような流れだったと思います。
本棚にある文藝春秋の本から好きな作品を数冊読み返していました。「この作品を出している出版社なんだ、行きたいな」とモチベーションを上げる目的が大きかったです。
「週刊文春」、月刊「文藝春秋」を半年~1年分ほど、他社の雑誌が同じトピックに対しどのような切り口で記事を書いているか比較しながら読み、文藝春秋ならではの特徴を掴んでいきました。
直近2か月分ぐらいの刊行物に一通り目を通しました。また「文春オンライン」や「Number Web」といったようなネット媒体も多く目を通した。自分の第一志望であった「Number」は断続的に私的に読んでいたのもあり、2年分ぐらいは目を通していました。
本はもともと家にあったものしか読んでいません。書店で文藝春秋から出版された本の装丁を注意して見るようにはしていました。雑誌は、店頭に置いてあったもの全てに目を通しました。特にデザイン部がエディトリアルデザインを担っている「Number」は、図書館で開架になっていたバックナンバーほぼ全てを閲覧しました。
インターンには
参加しましたか?
冬に開催されたインターンに参加しました。編集の現場で働いている方の声を聞かせてもらい、また、本の帯に載せるキャッチコピーを考えるワークにも取り組みました。フィードバックが的確すぎて、膝を打ったのを今も覚えています。
抽選に落ちてしまい、していません(泣)。
選考が進んでいくうえで、
一番焦ったタイミングは?
筆記試験の範囲が膨大であることや出題形式も年によって変わるという噂を聞いていたため、すこし焦りのようなものを感じていた。
2次面接の際、道に迷ってしまい、面接の開始時間に遅れかけたことです。駅には時間に余裕を持って到着していましたが、場所の確認不足がたたりました。あれからは本当に気をつけています。
2次選考の実技試験の1日目に、迷って手が止まりかけたときです。とりあえず作るしかないと思って完成させましたが、その日の帰りは「もっとこうすれば良かった…」と後悔ばかりでした。反省し、2日目は対策をして臨んだので、自分のペースを取り戻せたと思います。
文藝春秋の面接で
忘れられない
エピソードは
ありますか?
最終面接で、文芸部門の役員の方がESを見ながら「君は生きづらさを軸に、文学や思想に触れてきたんだね」と言ってくださったこと。21年間、ずっと文学と思想を支えに生きてきて、報われたと思った瞬間でした。
将棋の話しかしていない2次面接。話が弾んで楽しかったが、「もっと自己アピールするべきだったか」と後から焦りが。最終面接で「将棋の話もする?」と聞かれたときは思わず笑ってしまいました。
3次面接の初っ端、課題作文の体裁についてご指摘をいただいたことです。オープンチャットの言うことを信じてはいけません。原稿用紙の使い方を守って書きましょう。
自分の考え方や生き方を面接官の方が興味深そうに聞きながら、爆笑が生まれる非常に楽しい面接でした。最後の「君、変わってるでしょ!」のお言葉は、誉め言葉だと受け止めています。
リクルートスーツでしたが、あえてビジネスライクなネクタイや時計にはせず、部活指定の派手な赤×紺のネクタイと真っ赤なG-SHOCKを着けていきました。
4年間公式戦をこの格好で戦っていたので、願掛け的なものです。
オンラインでも対面でもリクルートスーツです。基本的に自由とは承知していましたが、服装で何かをアピールする勇気がありませんでした……。
黒のトレンチコートにパンツスタイルのリクルートスーツで参戦していました。全身黒ずくめでした。
文藝春秋を選んだ決め手は?
面接や刊行物から、温もりと好奇心を強く感じたから。やってみたい小説分野が強いことも魅力的でした。
「Number」の存在。そして同期の存在。十中八九、心は決まっていたが家族の助言もあり少し揺らいだ時期もあった。同期といる時間がとても楽しかったので、最後の決め手はそこでした。
どの選考も楽しく、作文のテーマから内定後の出会いまで、すべての瞬間で人生のフラグを回収しているように感じたからです。私の過去を面白がって聞いてくださったことは、私の人生まるごと肯定していただいたように感じました。
ズバリ、大スクープを連発しまくる「週刊文春」の記者になりたいから!東京を拠点に、全国各地を回りながら世の中を動かす記事を書くことができる、その魅力に惹かれました。
面接に遅刻しかけたことを快く許してくださったことと、面接でお会いした社員の方々の質問が鋭く、かつ、自分と笑うツボが同じだったことです。
確実に本のデザインに携われるのは出版社のデザイン部だと思っていたので、当初から第一志望でした。
就活前と後で変わりましたか?
変わりました。出版社自体に堅そうな印象を抱いていたのですが、面接が想像以上に和やかかつフランクで驚きました。
就活前は刊行物のイメージもあり、やはり堅い印象が強かったです。文藝春秋のイベントや面接でも堅い雰囲気はありましたが、それは序盤だけでした。現在内定者アルバイトをしていますが、気さくで面白い社員さんが多く、笑顔でお話を聞いてくださります。
少しだけ変わりました。以前は週刊文春のイメージそのままだったため、「激しく、良い意味でバタバタ!」働いているのではないかと思っていましたが、実際は穏やかで優しい社員の方が多いと感じました。
変わった。当初は芥川賞掲載の月刊「文藝春秋」と文春砲の「週刊文春」で両極端だと思っていた。就活中やその後に社員の方と関わってみると、もっと平穏な方々(?)が多いと感じた。
変わった。就活前は歴史ある刊行物が多かったり、由緒ある文学賞を運営していることからなんとなく硬いイメージを持っていたが、面接やOB訪問を通して、柔らかい人が多いと感じた。
あまり変わりません。自分の中では変わらず、ウィットに富んだ会社で、ノンフィクションではジャーナリズムを、文芸では「個」という存在の文学性を追究する出版社です。
もう一度文藝春秋の
選考を受けるなら
どんな準備を
しておきますか?
昔読んでいた本を、もっと丁寧に振り返っておきたいです。どの本をどのタイミングで、どんなふうに読んできたかというエピソードを整理しておくことは、どの選考過程においても役に立つと思います。
幅広いジャンルの本を読んでおくこと。私は好きな本を何十回も読み返してしまうタイプですが、広く知識があれば、面接でもっと話が弾んだだろうと思います。
もう少し継続的に刊行物を読んでいたら、直前で焦らずに済んだのかもしれないと思いました。
あなた自身について
インターネット(動画を含む)を
見る/映像(映画・テレビ)
を見る割合は
それぞれどのくらいですか?
何でしていますか?
漫画を読みますか?
10年後はどうなって
いたいですか?
たくさんの経験をして、会社全体から必要とされる存在になれるよう尽力するつもりです。自分のできること、すべきことはなにか常に考えて動ける、視野の広い人になりたいです。
笑顔でいろんな仕事に走り回っていたい。10年間の社会経験を堅実に血肉にした人間でありたいです。
多くの人を支え、また多くの人に支えてもらえる人物になりたい。支える人が偉大なのは当然だが、多くの人に支えてもらうことも大切だと最近感じるようになった。どちらも兼ね備えた人間になりたい。
どの瞬間もネタの引き出しが充実している面白い人間でいたいし、ずっと出版の仕事が大好きでいたい。あと、手相の生命線が30歳で途切れているので、健康に長生きしたいです。
おそらく全く違う時代になっていると思うので、自分より若い世代に「考え方、意外と新しいッスね!」と言われるような編集者になれていたらと思います…。
本のデザインをしていたいですが、仕事以外で何かを作ることもやめずにいたいです。
入社したら、
どんなことを
したいですか?
夢は大きく、担当作の直木賞受賞!
大スクープを取って世の中を動かしたい!報道だけではわからない、社会に埋もれている声なき声を見逃さず掬いたいです。忙しく働いて、“私”と“社会”の「知りたい!」に答えていけるような記者を目指します。
マ●クもびっくり、欲張りハッピーセットな人間なので、いろんなことをやりたいです。そのため、ジョブローテーションの多さに魅力を感じています。張り込みや雑誌編集はもちろん、対外やコーポレート部門のお仕事もしたいです。そして、いつか児童書の編集者になりたいです。
自分が編集を担当した小説で、文学賞を受賞できたらいいなと考えています。才能ある作家の思想や物事の捉え方が詰まった、みずみずしい物語を世の中に広めたいです。あと新規事業も興味があるので、ポッドキャストの企画もやってみたいです!
誰かの人生を支え、影響を与えるものを作りたい。就活時の志望理由の大元は本によって支えられ影響されてきた経験でした。そのような経験を多くの人に与えられるようなものを世に送り出したい。
単行本の装丁がしたいです。また選考過程で改めて「Number」を読んでみて、あの格好良い誌面や表紙を作ることに携われたらいいなとも思うようになりました。