INTERVIEW#02
書籍営業部N・S
「どうしても小説に関わる仕事がしたい!」SEから第二新卒で文春へ「どうしても小説に関わる仕事がしたい!」SEから第二新卒で文春へ
私の入社理由
とにかく小説や漫画を読むのが好きだったので、出版社を志した
とくに就活時は、もっともっと小説の面白さを世に広めたいと思い、映像メディア部や営業部を志望していました。
実は、私はいわゆる第二新卒での採用です。学生時代に文藝春秋を受けた時は落ちてしまい、2年ほどIT系の会社で働いていました。
定年まで居てもいいなと思える良い会社だったのですが、それでも「出版社で働きたい。どうしても小説に携わる仕事がしたい」という気持ちが捨てきれず、再び新卒採用にエントリーしました。
既卒は学生達よりも不利なのではないかと思いましたが、面接ではむしろ経歴を面白がってくれる人が多く、懐の深い会社だなぁと思ったのを覚えています。
今の仕事について
現在までの経歴
- 2024.01月 入社・第二営業部
- 2024.07月 営業推進部
- 2025.07月 書籍営業部
今の仕事について
単行本の販売企画を立てるのが主な仕事の一つです。
拡材(書店で掲出するパネルやPOP、ポスターなど)の作成、作家のイベント企画など作品の発売後に売り伸ばしを図るための施策や、プルーフ(書籍発売前のパイロット版)を事前に書店員さんに読んでもらって感想を集めたり、直接書店に足を運んでプレゼンをしたりと、書籍の発売に向けて種まきを行うのも大切な仕事です。
現在の仕事のやりがい
「どうやったらこの本を売り伸ばせるか」を考える毎日です。
作品を読んでもらうには、まずは見つけてもらわなければなりません。入社1年目の時、発売から数年が経ち、売れ行きが落ち着いた本を売り伸ばすために書店員さんとアイデアを出し合って、帯のデザインを刷新したことがあります。それがきっかけで売上が上がり、連続して重版がかかった時は嬉しかったです。売れなくなった本に光を当てて再び売り伸ばすのは大きなやりがいのひとつですね。
これからの目標や夢
私は欲張りな性格なので、営業、編集、映像メディア、PRなど小説に関わるあらゆる部署を経験したいです。
色々なノウハウを身に付けて社内で一番機動力のある人材になれるといいなと思います。
入社後に気付いた、文藝春秋の「想像と違ったところ」は?
営業部は思ったより数字を見ることを求められる部署です。
初版部数を決める際は他社作品の実績を調べたり、重版検討をする際は、書店在庫と週売数をシビアに見なければなりません。重版はめでたいことですが、タイミングと量を間違えると数か月後にまとめて返品されてしまうこともあります。
一方で、たくさん売るには、たくさん刷る必要もあり、判断が難しいこともあります。
そんな時には、編集、宣伝、プロモーションと売り伸ばし施策の相談をし、勝負の重版をかけることも。「よし売るぞ!」と気合が入るので私は大好きです。
とはいえ、「えっ、SEだったんだよね……?」と周囲を不安にさせてしまうくらい算数ができない私でも、諸先輩方のサポートもありなんとかなっているので、数字が苦手な人も全く気後れする必要はありません。ご安心ください。
営業から見た文春の「強み」はどこにあると考えますか?
他社と比べても既刊文庫の売り伸ばしが上手いのが特長だと思います。
例えばおよそ半世紀前に刊行された『青い壺』(有吉佐和子)は、2011年に復刊してから65万部を超えています。編集・プロモーション・営業が三位一体となって売り伸ばしを図り、大ヒットに。2025年の1年間だけで30万部近く発行されました。
さらに2005年に直木賞を受賞して以来、長く売れ続けている『対岸の彼女』(角田光代)も、15年前にとある書店員さんが書いたPOPを使って仕掛け直したことで、対前年比の売上が2.5倍以上に膨れ上がりました。
営業部の話に限定すると、ほとんどの出版社では書籍の販売担当と書店販促担当が別の部署に分かれているのですが、文藝春秋の営業部は兼務するのが特長です。これによって書店員さんの声を直に取り入れた販売企画をスムーズに立てることができますし、逆に、販売企画を書店員さんに相談することもできたりといいことずくめです。
単純に販売担当も書店営業もどっちもやらせてもらえるなんて!!とお得感もありますね。
1週間の仕事の時間配分

オフの1日
家で本を読んだり動画を観たりすることが多いですが、社会人フットサルチームに所属しているので週2回しっかり運動もしています。月1でお笑いライブに行って爆笑するのもリフレッシュになりますね。
文藝春秋を一言で
表現するなら
鷹揚
忘れられない1冊
若林正恭『ナナメの夕暮れ』
学生時代にこの本を読んでから、劣等感と言い訳だらけの人生を肯定できるようになりました。
かっこつけて斜(はす)に構えがちな性分ですが、面接では真正面からぶつかれるようにこの本をお守り代わりに持ち歩いていたのもいい思い出です。