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INTERVIEW#01
プロモーション部S・K
小説が「社会現象」になる様子を目の当たりに小説が「社会現象」になる様子を目の当たりに

私の入社理由

仕事を美化することなく、率直に本音で語ってくれた

「自分が本当に良いと思うものを、世に広めたい」と思い、文藝春秋を受けました。
 もともと小説や人文書を読むことが好きだったので、就活を決意したとき、自然と出版社に関心を持ちました。文藝春秋を受けようと思った理由は、文芸とジャーナリズムに強みを持つ出版社だからと、本棚に文藝春秋や文春文庫の作品が多かったからです。
 直接の決め手になったのは、エントリー締切直前の2月にオンライン視聴した「社員と語る会」です。学生向けに自分たちの仕事を美化することがなく、率直に、本音で語っていた様子に強く惹かれました。
 面接では、面接官がESの内容を細かく拾って話を広げてくれたのもあって、緊張よりも楽しさが勝つ時間でした。自分というひとりの人間に興味を持たれている気がして、嬉しかったのをよく覚えています。選考が進むにつれ、ますます志望度が高まりました。当時は文芸編集とプロモーションを志望していました。

今の仕事について

現在までの経歴

  1. 2024.04月 入社・プロモーション部

今の仕事について

プロモーション部は、文藝春秋から刊行されるすべての書籍のPRを担当する部署です。

テレビ、新聞、ラジオなどメディアの関係者への売り込みを中心に、特設サイトの準備、プレスリリースの配信、デジタル広告の出稿などを担当しています。

現在の仕事のやりがい

有吉佐和子さんの小説『青い壺』のことが強く印象に残っています。もともとは1977年発売の小説で、2011年に文春文庫で復刊された作品なのですが、2024年11月にNHKのニュース番組で取り上げられると、全国の書店から注文が殺到。現在まで勢いは衰えず、50年前の小説が、累計90万部を突破したのです。

異例のリバイバルヒットの背景には、復刊を決めた編集部、店頭での仕掛けを行った営業部、新聞への広告出稿を行った宣伝部……さまざまな関係者の取り組みがあります。私もその一員として1年目から『青い壺』に携わったことで、メディアへの露出が起爆剤になり、小説が社会現象になる様子を目の当たりにすることができました。

プロモーション部は、社内でも特に他部署との関わりが多い部署です。編集部や営業部と連携しながら作品の特性に合わせたPR施策を考えるのは難しくも楽しい仕事です。

メディアへの自分の売り込みが採用され、著者にご出演いただいた放送の反響で実際に本が売れた時は大きな喜びを感じます。

「良い本が読者の手に届くきっかけを作りたい」というモチベーションで働いています。

これからの目標や夢

本以外にも、SNSや動画などコンテンツが溢れる中で、本の存在を知らせる書籍PRの重要性はますます高まっています。これからも経験を積み「一冊の本を長く売る」長期的な戦略を立てられる人になりたいと思います。

また、いつかは書籍の編集もしたいと考えています。文藝春秋の資料室に行くと、長く読み継がれる名作がずらっと並んでいていつも圧倒されます。自分もその棚に加わる一冊に携わり続けていきたいです。

入社後に気付いた、文藝春秋の「想像と違ったところ」は?

出版社は個人主義というイメージを持っていましたが、入社してみたらほどよくアットホームでした。文藝春秋では、行事のように会社全体で何かをする機会は多くありません(学校などでの集団行動が苦手なほうだったので、とても生きやすいです……)。仕事でも、個人の裁量が尊重されていると思うことが多いです。一方で、部署の先輩方はいつも適度な距離から成長を見守ってくれています。たとえば何か仕事の対応に悩んだとき、直属の上司以外にも、気軽に相談できる雰囲気があります。

ほかにも、他部署の先輩とランチに行ったり、終業後に集まって皇居ランをしたり、スポーツ観戦やコンサートに誘われたりと、若手にも積極的に関わろうとしてくれる方が多いです。そういったプライベートな時間に仕事の相談をすることもあり、博識な先輩方との交流が励みになります。社員数が少ないからこその「顔が見える関係性」が大きな魅力だと思います。

学生時代の経験で今の仕事に生きていること

大学時代は、芸術大学でアートマネージメントを学んでいました。展示やコンサートといったイベントの企画を立ち上げた経験は、「色々な立場の人と共同作業をする」「まず作品があり、この作品を届けたい!という熱が原動力になっている」という面で、今の仕事と直に共通する部分があると思います。ほかには、伊豆の旅館での仲居のバイトも印象的でした。長期休みになると住み込みで働き、3年に渡って同じ旅館に通いました。馴染みのない環境で新しい仕事を叩き込まれること、毎日違うお客さんを迎え入れる緊張感、突然のアクシデントへの対応……などで、環境に適応する力が鍛えられた気がします。文藝春秋に入ってからは、仕事でも会食などでも、とにかく色々な世代の方とお話しする機会が多いです。大学とアルバイト、両方の経験が生きていると感じます。

1週間の仕事の時間配分

オフの1日

土日の休みは読書、展示やコンサートに行く、家で料理するなど、気ままに過ごしています。長期休みの旅行も楽しみです。食べることが好きなので、お盆休みには会社の先輩と釜山(韓国)で現地集合して、デジクッパやホルモン鍋を食べました。

文藝春秋を一言で
表現するなら

一生勉強
できる場所

忘れられない1冊

桜庭一樹『少女を埋める』

読書に没頭していた中学生の頃、一番好きな作家が桜庭一樹さんでした。『少女を埋める』はコロナ禍の2022年に刊行された、著者初の自伝的小説です。大学が忙しく読書から離れていたとき、書店で熱烈な推薦POPと著者名に惹かれて手にとりました。読み始めると涙が止まらなくなり、物語の力の大きさを知る、忘れられない読書体験になりました。収録作の「キメラ」には「文學界」編集部が登場し、出版社の仕事を意識するきっかけにもなりました。

入社を考える方へのメッセージ

「プロモーション部」と
“私の好奇心”。

実際に仕事を始めるまでは、プロモーション部ってどんな部署だろう?と疑問に思っていました。文藝春秋は約350人の会社の中に、書籍に関わる部署だけでも編集部、営業部、宣伝部、デザイン部、写真部、映像メディア部、ライツビジネス部、そしてプロモーション部など、様々な部署があり、それらが連携して動いていることを日々実感します。毎日のように新刊のゲラを読み、どうしたらこの本を世の中に知ってもらえるだろうかとアイデアを出し合うのは、本好きにはたまらない仕事だと思います。

また、私はまだ経験したことがないのですが、文藝春秋は異動が多い会社と言われています。就活をする時には自分の志望を明確にして面接に臨むことが多いと思いますが、実際には入社後に色々な仕事を与えられるうちに、学生の時には思いつかなかった好奇心が次々浮かんでくるのではと思います。出版社の仕事に少しでも関心があれば、まずはオンライン説明会などで会社の雰囲気を知っていただきたいです。

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